「なぜ自分のショットはいつも右に曲がるのか?」
多くのゴルファーが悩む“スライス”。実は正しい原因を理解すれば、誰でも改善できます。この記事では、スライスの根本原因と具体的なスイング修正ポイント、練習ドリルを徹底解説します。
スライスの主な原因を理解しよう
① フェースが開いたままインパクトしている
スライスの最も一般的な原因は、フェースが右を向いたまま当たること。
→ 理由:手首をこねたり、スイング軌道が外から入っているため。
改善法:
・インパクトでフェースがスクエアになる感覚を練習。
・「ハーフショット」でフェースを返す動きを体に覚えさせる。
② スイング軌道が「アウトサイドイン」になっている
アウトサイドイン軌道とは、クラブが外から入り、ボールにカット打ちになるスイング。
→ 結果、右回転がかかりスライスが発生。
改善法:
・インサイドからクラブを下ろす練習をする。
・右腰の横を通すように意識して振る。
③ 体の開きが早い
スイングの初期で上半身が先に開くと、クラブが外から入り、フェースも開きます。
→ 腕が遅れてスライスが強くなる。
改善法:
・ダウンスイングでは「下半身リード」を意識。
・胸をボールに向けたまま振り抜く感覚を持つ。
④ グリップが弱すぎる(ウィークグリップ)
左手の親指が上を向くような弱い握りだと、フェースが自然に開きやすくなります。
改善法:
・左手のナックル(拳)が2つ見える程度にストロンググリップに。
・右手は包み込むように自然に握る。
⑤ 体重移動ができていない
体重が右足に残ったままインパクトすると、フェースが戻らずスライスします。
改善法:
・「左足体重」でフィニッシュを取る。
・体の回転と体重移動を連動させる意識を持つ。
スライスを改善するための具体ドリル5選
ドリル①|インサイド・アウトのスイング軌道を体感する
目標方向にクラブを出す練習ではなく、右腰方向に振り抜くイメージで素振り。
→ ティーを地面に2つ置き、内側を通すように打つ練習が効果的。
ドリル②|フェースターン練習(手首の返し)
ハーフスイングで、インパクト直後にフェースを返す感覚を習得します。
→ 右手の甲が下を向くまで振り抜くと◎。
ドリル③|左手主導のスイング練習
右手に頼るとフェースコントロールが難しくなります。
→ 左手主導でスイングすると、自然とフェースが戻る動きを覚えられます。
ドリル④|ハーフスイングで軌道を安定させる
最初からフルスイングせず、腰から腰までの小さなスイングで正しい軌道を身につけましょう。
→ コンパクトな動きでフェースの向きを確認しながら練習。
ドリル⑤|右足かかとを上げる体重移動練習
インパクト時に右足かかとが自然に浮く感覚を意識。
→ これで左への体重移動がスムーズになり、フェースも戻りやすくなります。
スライスを防ぐための実践ポイント
スイングテンポを一定にする
焦って振ると体が開き、フェースが戻りません。リズムを保つことでインパクトの再現性が上がります。
スタンスをクローズ気味にする
右足を半歩後ろに引くだけで、自然とインサイド軌道が作りやすくなります。
スライス対策クラブも検討する
フェース角が少し閉じた「ドローバイアス設計」のドライバーを使用するのも有効。
打ち出し方向を意識して構える
目標よりやや右を狙って打つことで、体の開きを抑えられます。
フィニッシュを正しく取る
スイング後に体が左にしっかり回転していれば、スライスの確率は激減します。
総括:スライス修正のためのチェックリスト15項目
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フェースがスクエアに当たっているか
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スイング軌道がアウトサイドインになっていないか
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グリップが弱すぎないか
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ダウンスイングで体が開いていないか
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手首を使いすぎていないか
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左足体重で振れているか
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リズムが一定か
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アドレス時のスタンスが正しいか
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クラブをインサイドから下ろせているか
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フィニッシュでバランスが取れているか
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ハーフスイングで正しい感覚を確認しているか
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練習時に動画でチェックしているか
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フェースターンを意識できているか
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グリッププレッシャーが強すぎないか
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ミス後に原因を分析しているか