🏌️♂️ ゴルフスイングの起き上がりを防ぐ!原因と正しい対策法
――前傾を保ち、軸を安定させるスイングづくり
🟩 はじめに:なぜスイング中に体が起きてしまうのか?
「構えたときは良い姿勢なのに、スイング中に体が立ってしまう」
「前傾を意識しているつもりなのに、インパクトで起き上がる」
こうした“起き上がり”の悩みは、ほとんどのアマチュアに共通しています。
私自身も以前、ラウンド中に何度も前傾が崩れてミスショットを繰り返しました。
ボールが当たっても方向性が安定せず、打ち急いだようなスイングに……。
起き上がりの原因はフォームだけでなく、体の使い方にもあります。
本記事では、その「原因」と「正しい直し方」をわかりやすく解説します。
🟩 起き上がりが発生する主な原因5つ
スイング中に上体が起きる原因は、ひとつではありません。
複数の要因が重なっているケースが多いです。
💡 原因①:下半身の支えが弱い
体重をしっかり支えられないと、ダウンスイングで上体が立ち上がります。
特に、左足の踏み込みが弱いと軸が不安定になり、体の回転に耐えられません。
💡 原因②:手打ちでスイングしている
腕だけでクラブを操作しようとすると、上体が動きすぎて前傾を失います。
体の回転ではなく“手先の操作”で打とうとする動きは、起き上がりの典型的な原因です。
💡 原因③:フォロースルーを意識しすぎている
「振り切ろう」「大きくスイングしよう」という意識が強すぎると、
体を起こして無理にフォローを取ろうとします。
スイングは“形”を作るものではなく、“流れ”を作る動きです。
きれいなフィニッシュを意識するあまり、スイング全体を止めてしまうこともあります。
💡 原因④:頭の位置が動きすぎている
ボールを凝視しすぎると、頭が下に引っ張られ、
その反動でインパクト前に体が上へ伸び上がります。
スイング中は、頭を「固定する」よりも、「体と一緒に回す」ことが重要です。
💡 原因⑤:腹筋が使えていない(最重要ポイント)
実は、体が起き上がる根本原因の多くは腹筋が使えていないことにあります。
本来、インパクトでは腹筋で体の前傾を支える必要があります。
しかし、多くの人は背筋の力でスイングを支えようとしてしまうのです。
背筋で体を引くように振ると、インパクトで体が後ろに反り、
前傾が崩れてスイング軸がブレてしまいます。
🔸 背筋で“引く” → 起き上がる
🔸 腹筋で“支える” → 前傾が保たれる
腹筋を意識して“前へ引き留める力”を使うと、
自然に上体が安定し、スイング全体がスムーズになります。
🟩 起き上がりを防ぐための意識と練習法
💡 ポイント①:腹筋で前傾をキープする感覚を身につける
インパクト前後では「お腹で支える」感覚を強く持ちましょう。
お腹を中心に体を回すことで、前傾を維持しながらクラブを振ることができます。
腹筋が使えていれば、スイング軸がぶれず、
自然と体の回転でボールを押し出すようなスイングになります。
💡 ポイント②:ハーフショットで前傾を体に覚えさせる
体幹の使い方を身につけるには、ハーフショット練習が最適です。
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構えたら、クラブを腰の高さまで上げる
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腹筋で前傾を支える意識を持ちながらスイング
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インパクトの瞬間も、体を“起こさず支える”感覚をキープ
この練習では、ボールを強く打つ必要はありません。
お腹で支えたまま回転する感覚を体に覚えさせましょう。
💬 コツ:打ち終わったあとも頭の高さが大きく変わらないことを確認。
💡 ポイント③:背中ではなくお腹で回す意識を持つ
スイングの回転を「背中で引っ張る」と体が反ってしまいます。
「お腹で引き留めながら回す」と、軸がぶれず安定した回転になります。
この意識を持つだけで、起き上がり防止に大きな効果があります。
🟩 体幹を鍛えるシンプルなトレーニング
スイング安定には、腹筋を中心とした体幹トレーニングも欠かせません。
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プランク(30秒×3セット)
→ お腹と背中を一直線に保つ感覚を習得 -
ツイスト腹筋(15回×2セット)
→ スイング時の体のねじりに強くなる -
片足立ちキープ(10秒×左右)
→ 下半身の軸感覚を強化
練習前のウォームアップにも取り入れると、
前傾キープが自然にできるようになります。
🏁 まとめ:腹筋で支えれば、前傾は崩れない
体の起き上がりを防ぐコツは、腹筋でスイングを支える意識です。
背筋で引こうとせず、腹筋で“体を前に止める”ことで、軸が安定します。
背筋で引く → 前傾が崩れる
腹筋で支える → 軸が安定して再現性が上がる
まずはハーフショットから、腹筋で体を支える感覚を練習しましょう。
体が慣れてくれば、フルショットでも自然に前傾を維持できるようになります。
